いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。
この世の中で生きて行くには辛いこと、自分ではどうにもならないことが突如として襲ってきます。会社での「いじめ」「友人の裏切り」「男女関係のトラブル」法律でも受け付けてもらえず、反撃も出来ないで悔しい思いをしている方がいます。
たとえば「歪んだ組織感と年功感」を持っているケースなどがあります。歳を取っているほうが偉い、先に入ったほうが偉い的な勘違いです。「特定の組織における立場としての偉さ」と「人間的な優劣」を混同して勘違いしている輩は、必ずいるものです。立場の「権限に伴う責任」という概念が抜け落ちているパターンは、多いのです。
自信のなさが勘違いを生む
個人としての自分に自信がないから、ポジション・肩書・年齢などに過剰な価値を見いだし勘違いする、または職場以外に自分の場所がないので、職場における評価(立場)が自分自身と他人の関係や価値を位置づける唯一の基準だと勘違いをする人は、確かにいます。こういう人は、「僕は偉いんだ、だから気に食わないやつは排除だぁ~」という発想になるようです。これは「裸の自分に自信がない」ということの裏返しです。
加えて、こういう人は、そもそも幸せではないのでしょう。ストレスがたまっているのかもしれません。幸せでない人はやたら怒りますし、他人を攻撃する傾向にあります。自分が幸せではないから、(自分よりも弱そうに見える)他人をおとしめることで、自分の優位性を確認する作業がいじめなのでしょう。そして自信がないから同質性・均一性を求めて群れようとするのです。
自信のない人は、特定の集団の中での上下関係に過剰なこだわりを持つものです。そこで、若い人や、嫌がらせをしても反発される可能性が低いように見える個人主義的な人をターゲットにするのだと思います。ほかには「均一性を確認して安心したい」という発想もあるのでしょう。自分に自信がないため、他人と同じであることを確認する作業を通じて、疑似的な安心感に浸る。そして異質のものを排除するような行為を通じてその安心感をさらに固める……といった、なんとも情けない作業なのではないでしょうか。
こうして書いているだけで、なんとも嫌な気分になりますが、要は「自分に自信がないし不安だから共通の敵を作る」という行為がいじめなのだと思います。だからといって、M.K.さんがこうした集団と群れる必要はまったくないと思います。そもそも、なぜ職場があるのでしょうか。会社組織は、突き詰めると個人では達成しえない何かを集団で達成しようという目的で集まっているものです。その点でつながっているのは事実ですが、それ以上でもそれ以下でも、本来はありません。
究極を言ってしまえば、職場における人間関係なんぞ、仕事に影響を及ぼさないかぎりはどうでもいいのです。逆に言えば、仕事を円滑に進めるための関係が構築されていれば、そこから先は個々人が勝手に付き合いの深さを調整すればいいだけの話です。こうした人間関係についてまで、自分の価値観を他人に押し付ける行為は、失礼や無粋を通り越して目も当てられません。
無理をして友人を作る必要もない
職場での友人関係も、無理をして作るものでもありません。たまたま同じ会社になった人にベタベタするほうが気持ち悪いと思います。あまりやりすぎると、職場以外に人間関係を築けないほど人間的魅力がない人なのではないかと、余計な心配をしてしまいます。「この人の人生、大丈夫か?」と。
もちろん、仕事を円滑化するための最低限の関係を築く努力はすべきですし、仕事に影響が出るような関係や雰囲気を作ってはいけません。そういった最低限の職場におけるマナーを保っておけば、あとは過剰に周りに合わせる必要はないのです。大事なことは、「ここは職場だ!」ということです。
仕事をキチンとこなすことが目的で、人間関係を築くことが目的ではありません。たまたま気の合う人がいればより深い付き合いをすればよい、というだけの話です。
私自身こんな性格なので、職場での人間関係は今も昔もかなりドライなほうです。しかし、それでも、前職、そしてさらにその前を含めて、かなりの数の人たちと自然な関係を継続しています。表面的に無理した関係を作るよりそのほうが健全です。
表面的なものであれば退職と同時に関係は切れるのでしょうが、自然体であれば自
然に継続されるのです。
職場とは仕事をする場所です。職務遂行に影響が出るようないじめには上司とも相談して対応する必要がありますが、そのほかは無視してください。そして、仕事に邁進して職場でのポジションを着々と固めてください。
そして大切なことですが、職場での周りからの評価や扱いが、個人の価値を定義するすべてではありません。職場は所属する組織のひとつに過ぎないと割り切り、過剰に気にしないようにしましょう。
たまたま変なオジサン(やオバサン?)が職場にいて、そういった状況になってしまっているわけですが、そんな小心者からの評価や扱いはまったく気にせず生きるべきです。自然体がいちばんです。周りの大きな子供たちに翻弄されることなく、ご自身を貫かれることを応援しております。
それでも、どうにもならないことがあります。
その場合は神仏を使った呪いの活用です。願えが人間の願望など必ず叶えられます。
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