密教には、呪いの秘術も存在する。
様々な祈祷や修法には、驚くべき効験が有るのだ。
悪人調伏に限定した、呪いの修法を紹介する。

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主尊、降三世明王。
貪・瞋・癡の三毒を降す憤怒の仏だ。

単独で祀られる事は殆どなく、五大明王の一尊として知られる。
得意技(?)は調伏であるが、除病にも効はある。

三千大世界の王で、ありとあらゆる天魔鬼物も怖れおののくと言うものだ。
で、悪人調伏。
三角檀、南面、悪木一遍呪して燃す。
それ、三百数十回。
悪人自ら降伏し帰依すと言われる。

悪人を病に落とす事も可。
調伏檀を作り、一千数百回真言を唱える。
長く患う事になる。しかし、死ぬ事は無い。

ここまでは書けるが、以後は秘密である。
先達に従い、伝授により身につけるものである。

この明王を感応するには、
49日間精進潔斎。
心空にして、真言十万遍。
満願時には、行者に恐怖の姿を曝すと言う。
しかし、これは試しであり決して恐れてはいけないとされている。

それを乗り越えてこそ、この明王の法を身につけられる。
ちょっとどころか、かなり恐ろしい

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