世の中には顔も見たくない、近寄るのも嫌だという方がいます。
誰にもあることですが、ときとして殺人事件に発展することがあります。


実は…誰でも殺人事件は犯す恐れがあります。
生涯絶対ないとは言えません。
殺人事件でいちばん多いのが夫婦、きょうだい、親族間のトラブルです。


「人間の罪の問題」


どなたにも「良心」というものがあります。
人間の良心は、注意していないと、置かれている環境によって、あるいは子供から大人に成長するにつれて、罪を重ねる度に鈍感になって行くことがあるのです。


最近は、恐ろしい殺人事件などが続発していますが、人間の良心も長い間、汚れた罪を犯していると麻痺してしまうことがあるので、注意する必要があります。 


悪いことをするとそれがぐるぐる廻り、角があるので、心の中を傷つけ痛みを感じるのです。
しかし、なお悪いことを続けると、続けているうちに、いつの間にか、その角がすり切れてしまうのです。
するともう悪いことをしても、痛みを感じなくなってしまいます。


良心とはそういうものなのです。


何かの異臭がする部屋に住んでいる人は、その異臭に慣れてしまいますが、外から来た人はすぐその臭いに気づきます。


すべての原理はこれと同じです。


殺したい、と思ったことは意識するしないに関わらず、殺すことを考え頭の潜在意識で常に駆け巡っています。
最初は、「そんなことは悪い事」としても罪の意識がなくなります。


それで或る日、殺人を犯します。

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人だけでなく神仏にも殺人があります。
神仏の殺人は祟りと言います。


羽田の鳥居は撤去しようとすると、祟りが降りかかり、死者が続出したことで有名です。
戦後間もなく羽田に進駐してきた米軍が、空軍基地として使用するため拡張工事を行いました。


その折、この地にあった穴守稲荷神社も移転させられたのですが、その一の鳥居だった大鳥居を撤去しようとした所で事故が相次いだのです。


まず、大鳥居の上で作業していた米兵3人が立て続けに落下。
一人が死亡し、二人が重傷となりました。
 

続いて撤去作業にあたった、米兵の一人が重機の操作を誤り、機械に挟まれて死亡。
これに驚いた米軍は高額報酬で日本の土建業者に作業をやらせようとしました。

工事業者は原因不明の病気に見舞われ、次々と倒れました。
請けた業者は4社に現場に出勤しますが、事故が続出、家族は高熱で病院に入院。
 
怪我人が相次ぎ、工事は中断してしまいます。
 
 
「羽田の守り神であるキツネ様の祟りだ」と噂され、遂にGHQもあきらめて、大鳥居を残したとされてます。
 
現在、羽田の大鳥居は戦後長年、旧空港ターミナルビル前の駐車場に鎮座しております。

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強力な祟りを為す大鳥居ですが、この大鳥居は割りと最近造られたものでした。
 羽田空港の前身である羽田飛行場が正式に開港されたのが昭和6(1931)年。その2年前の昭和4年に、京浜電鉄(現在の京急グループ)から穴守稲荷神社に奉納されたのが、この大鳥居。
 
昭和に造られた鳥居だけあって、コンクリート製です。
 
 
穴守稲荷神社は文化元年の頃(1804年頃)、新田を守る堤防に祠を建てたのが始まりと言う事で、江戸時代から参詣客で賑わっていたそうです。
 

明治時代には、この地に鉱泉が湧き出たこともあって旅館、料亭、酒屋が立ち並び、春には潮干狩、夏には海水浴場の地となって賑わい、競馬場もあって町は栄えていました。
 
 
京浜電鉄の蒲田~穴守間も、元はと言えば穴守稲荷への足として敷設されたもので、そんな縁があっての大鳥居奉納なのでしょう。
 
 
『京浜電鉄遊覧地案内図』。
年代不明(たぶん明治35年頃のもの)だが、「大鳥居」 「穴守」などの駅名が読めます。
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